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相談員ブログ

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2018/05/29

介護施設への入居を検討する際に、知っておくべきいくつかのポイント

当相談室も設立13年目となり、お陰さまで数多くのご利用者様よりご相談をいただいております。

最近はお元気な方のご相談も多く、高齢者住宅の種類など基本的なご質問が数多くあります。その中から少し今回はお話したいと思います。

お元気な方が住まいを選ぶにあたって、広さやお部屋の向きは重要な要素となりますが、介護を受けながら暮らす方の住まいだと、あまり重要視されていない傾向があります。ご入居検討者様のご家族が介護施設や老人ホームを見学した際、実際お部屋の狭さを見て驚かれる方も多いと感じます。もちろん比較的お元気な方のご入居者様は設備や広さや向きを重要視されるのは当然でしょう。これらは比較的自立度の高い方のお部屋を決める条件になると思います。

 

広いお部屋には事故リスクが高くなる傾向があります。昔からある従来型の特養や老健は多床室(相部屋)が多く、1人当たり10㎡以下のスペースです。有料老人ホームは個室が多く、広さは18㎡(江戸間11.6畳)前後、サービス付き高齢者向け住宅では、規定として25㎡(江戸間16.1畳)以上でキッチンやお風呂などの設備が付きます。(共用でキッチンやお風呂が整っていれば18㎡でも可) 居室の広さと介護サービスの手厚さは反比例になる傾向があります。お部屋の向きにも同様なことが言えます。重度な介護が必要な方にとってはお部屋の向きだけでなく、介護ステーションやダイニングまでの距離や動線の良いほうがより重要になってきます。

 

特養や老健、有料老人ホームという言葉の説明が必要かと思いますが、当ホームページの「お役立ち情報」のページに介護施設の種類と特徴を説明しています。ご興味のある方はそちらをぜひご覧いただけると幸いです。

 

インターネットやいろいろな資料を見ていると「特定施設」という言葉がよく出てきます。特定施設とは、特定施設入居者生活介護といい、ある一定の基準を満たした「施設」(=有料老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅等)が、入居している利用者に対して入浴・排せつ・食事等の介護、その他必要な日常生活上の支援を包括的に行います。特定施設の指定を受けていない施設は、パンフレットや広告などに「介護付」「ケア付き」と表示することができません。入居者にとっては、外部の介護保険事業者と個別に契約するなどの面倒な手間がなく、分かりやすい料金設定となっていることが特徴です。

 

法律で定められた高齢者向け住宅の種類や名称は、利用者が判断しやすい名称とはなっておらず、あくまで制度上の分類です。

「サービス付き高齢者向け住宅だから、重度の介護が必要な方は入居できない。」「介護付有料老人ホームだから介護の必要な方以外は入居が出来ない。」「介護付有料老人ホームなのに期待していた介護の手厚さを得られなかった。」等の声も聞かれます。高齢者住宅の種類で入居先を決めるのではなく、種類は傾向と考え、幅広く情報を収集した方が、より良い施設探しができると思います。それぞれの施設運営事業者の理念や考え方の違いが、入居者の暮らしに反映されます。

ネットやパンフレットにある情報だけでなく、当相談室等もうまく活用していただき、より緻密に情報収集した後に見学をしてください。ご家族やご本人にとってよりよい環境の住まいを見つけられるように当相談室はお手伝いをさせていただきます。

 

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