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老いは全ての人に同じようにやってきます。ご家族やご自身の老後の人生設計は、誰もが避けては通れない重大な問題です。
足腰が弱くなったり、認知症の症状が表れたり、自分の力だけで生活を送ることが困難になった場合に、いずれかの施設への住み替えを検討する必要があります。高齢者が暮らせる施設や住宅の種類には、特別養護老人ホーム、老人保健施設、グループホーム、療養病床(介護療養型医療施設)、サービス付き高齢者向け住宅、そして有料老人ホームなど、さまざまな介護施設や住宅があります。それらの施設の分類は、なんと10種類以上にも及びます。しかも、そうした無数の施設の中から、予算や健康面での条件、本人の希望などを考慮して、納得のいく施設を探し出すのは並大抵の苦労ではありません。
たくさんの種類がある老人向け介護施設の中でも、もっとも数が多くて、かつ一般的でもある有料老人ホームの種類と特徴について詳しく説明いたします。

01.

こんなにある! 介護施設の種類

ご家族やご自身の老後の人生設計は、誰もが避けては通れない重大な問題です。高齢者が入居できる施設や住宅にはさまざまな種類があり、その数はなんと10種類以上にものぼります。まずは、それぞれの施設の特徴を正しく知ることから始めましょう。たくさんの種類がある老人向け介護施設の中で、もっとも数が多くて一般的なのは有料老人ホームです。

おもな介護施設の種類

02.

有料老人ホームには3種類ある

有料老人ホームは「介護付」「住宅型」「健康型」の3種類に大きく分けられます。それぞれ、特徴、入居基準、サービス内容などが異なり、入居者の健康状態などによっても、入居できるホームの種類が限定される場合があります。

03.

介護付老人ホームと住宅型老人ホームの違い

「介護付き老人ホームと住宅型老人ホームはどう違うの?」とよくご質問を受けます。下の表にまとめたとおり、介護付と住宅型では介護サービスの提供方法が違います。介護付有料老人ホームでは、すべての介護サービスは施設の中で提供されます。介護認定を受けている入居者が、介護度に応じた金額を支払うことで介護サービスを受けることができます。これを包括的介護といいます。

住宅型有料老人ホームでは、見守りサービスといろいろな生活相談(介護に関することやいろいろ)を受けられます。表の緑色の部分の介護サービス受けるには、入居者各自が外部の事業者と別途契約する必要があります。在宅で利用する介護サービスと同じように考えればよいでしょう。

その両方を受入れている老人ホーム

参考資料 平成24年度版高齢社会白書(厚生労働省)、サービス付き高齢者向け住宅登録の動向(高齢者住宅研究所)、サービス付き高齢者向け住宅パンフレット(国土交通省・厚生労働省)、高齢者向け住まいを選ぶ意前にー消費者向けガイドブック(全国有料老人ホーム協会・サービス付き高齢者向け住宅協会)
04.

サービス付き高齢者向け住宅ってなに?

サービス付き高齢者向け住宅(=サ高住)と、有料老人ホームのいちばんの違いは契約形態です。ほとんどの有料老人ホームが利用権契約であるのに対して、サ高住の多くは賃貸借契約を採用しています。老人ホームは生活支援サービスの提供を主体にしており、サ高住はあくまでも生活するための場所を主体としていると考えるとよいでしょう。サ高住は自立の人でも入居可能なので、まだまだ元気に外出したいとお考えのご入居者様には最適な施設だといえます。

費用の種類や金額にも違いがあります。有料老人ホームの入居には入居一時金月額利用料が必要です。一方、サ高住の場合は一般的な賃貸物件と同様、入居の際に敷金(家賃の数カ月分)として支払うことがあります。最多価格帯は2〜3ヶ月分のようですが、施設によって金額に幅があります。また、月々の費用として家賃・共益費・水光熱費や、必要に応じて食事サービス・家事援助サービスの利用料も発生します。もちろん、介護保険を利用した介護サービスも受けられます。

提供するサービスも違います

サービス付き高齢者向け住宅(=サ高住)の事業主が入居者へ提供する「サービス」とは、安否確認と生活相談の2つを指します。

  • 安否確認……定期訪問するなどして入居者の安否を確認し、緊急時には病院へ連絡します。
  • 入居者は健康や生活の問題について、日中常駐するケア専門家への相談が可能です。

食事サービスの有無は施設によりさまざまです。介護サービスが必要な場合、入居者は各自で外部の介護保険事業所と契約を結ぶ必要があります。

高齢者向け住宅の種類

05.

介護施設で暮らすにはいくら必要なの?

有料老人ホームなどの高齢者住宅をお探しの方が、何よりお知りになりたいのは、やはり入居費用についてでしょう。有料老人ホームで生活をする場合、大きく分けて入居一時金(入居金)月額利用料が必要です。

有料老人ホームの入居にかかるお金

06.

2種類の入居時の料金方式はどこが違うの?

2種類の入居時の料金方式はどこが違うの?

有料老人ホームに入居する際に支払う入居一時金(または入居金)は、居室や共用スペース、介護サービス等を終身利用する権利を取得するための費用で、毎月の家賃相当額や管理費等について、その全部または一部を前払金として支払うものです。 平成24年の法改正により老人ホーム入居に必要な入居一時金が権利金方式から前払い金方式へ変更されました。現在はその過渡期にあると言えます。入居希望する施設の入居一時金が権利金方式と前払金方式のどちらなのか、きちんと把握しておきましょう。

入居一時金のクーリングオフ制度って?

クーリングオフとは、入居後90日以内の退去であれば入居一時金を原則的に全額返還する保証制度です。施設入居金のクーリングオフに関しては、これまで法律ではなく厚生労働省からの政令として提示されていましたが、平成24年の法改正で有料老人ホーム入居に際してのクーリングオフ制度を明文化しています。

07.

自分にぴったりの介護施設を選ぶには

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